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分数のわり算の教え方(おうちの人向け)

「ひっくり返してかける」は、わり算を『割る数がいくつ分ふくまれるか』で考えると納得できます。 たとえば 12÷14 は「12の中に14はいくつ入る?」という意味で、答えは2。逆数をかける計算はこの考え方を式にしたものです。この記事では、子どもの「なぜ?」への答え方とつまずきの支え方をまとめます。

「なぜひっくり返すの?」への答え方

WHY

まずはわり算の意味にもどるのがいちばんです。「6÷2」は「6の中に2はいくつ分あるか」を求める計算でした。分数でも同じで、12÷14 は「12の中に14がいくつ入るか」を考えます。

ここで ÷14 は ×4 と同じになることに気づかせます。1の中に14は4つ入るので、14で割ると数は4倍にふえるからです。だから「14で割る=4をかける=逆数の41をかける」とつながります。

いきなり「そういうルールだから」と教えると、子どもは丸暗記になってつまずきやすくなります。まず「いくつ分?」の意味から入るのがおすすめです。

逆数をかける理由をやさしく説明する

REASON

45 のような分数で割るときも、段階を追うと納得できます。23÷45 を例にします。

  1. まず ÷15 を考えます。1の中に15は5つ入るので、15で割ると ×5 と同じです。
  2. 今回の割る数 4515 の4つ分なので、1つのかたまりが4倍大きい。だから入る個数は 14 になります。
  3. まとめると ×5×14=×54。これが「45 の逆数 54 をかける」の正体です。
  4. 計算すると 23×54101256 となります。

「割る数を逆さまにしてかける」は、この『15を基準に何倍か』という考えを短くしたものだと伝えると腑に落ちます。

身近なもので見せると納得する

EXAMPLE

紙やお菓子を使って目で見える形にすると理解が進みます。

  • ピザの例12枚のピザを14枚ずつに分けると何切れ? 実際に折ると2切れ。式でも 12÷14=2 と一致します。
  • リボンの例34mのリボンを18mずつに切ると何本? 34÷18=6 本。図に線を引いて数えると合います。
  • ジュースの例67Lを27Lずつコップに分けると何杯? 67÷27=3 杯。分母が同じなら分子どうしのわり算になることも見えます。

「式の答え」と「実際に数えた数」が同じになる体験が、いちばんの納得材料になります。

つまずきやすいポイントと支え方

STUMBLE

お子さんがよくつまずく場面と、声かけの例をまとめました。

つまずきおうちでの支え方
割られる数まで逆数にしてしまう「逆さまにするのは割る数だけだよ」と指さしで確認。23÷45 の後ろの数だけ返す。
÷なのに逆数にせずそのままかける「÷を×に変えたら、割る数はどうする?」と手順を問いかけて思い出させる。
整数で割ると混乱する45÷2 は 2=21 と見て逆数は12。「整数も分数に直せる」と伝える。答えは25
途中で約分せず数が大きくなる「かける前に約分できない?」と一声。計算がぐっと楽になる体験をさせる。
帯分数のまま計算しようとする「まず仮分数に直そう」を合言葉に。直してから逆数をかける。
まちがえても「どこで意味が変わったか」を一緒にたどるのがコツです。答えだけを直すより、次から自分で気づけるようになります。

おうちでの声かけのコツ

TIPS
  • 意味から聞く:「これは何がいくつ分か求める式だよね?」と問い、公式の前に意味を確認します。
  • 検算をすすめる:答えに割る数をかけてもとにもどるか確かめさせます。56×4523 のように、もどれば正解です。
  • できた手順をほめる:答えが合ったかより、「÷を×に変えて逆数にした」手順ができたことをほめると定着します。
  • 教えすぎない:詰まっても答えを言わず、「次は何をする番だっけ?」と手順を思い出させる質問にとどめます。

親が完ぺきに教える必要はありません。一緒に「いくつ分?」と考える時間そのものが、理解を深めます。

よくある質問

FAQ
子どもに「なぜひっくり返すの?」と聞かれたら、何と答えればいいですか?

「わり算は割る数がいくつ分あるか求める計算で、14で割ると数は4倍になるから、逆数の4をかけるのと同じなんだよ」と、意味から答えるのがおすすめです。ピザを折って見せると納得しやすくなります。

公式だけ覚えさせるのはよくないですか?

公式を使えること自体は大切ですが、意味を知らないと少し形が変わった問題や整数でわる問題でつまずきます。まず「いくつ分?」の考え方を体験してから公式に進むと、応用がききます。

教えるとき、親も計算に自信がなくて不安です。

完ぺきに教える必要はありません。答えに割る数をかけてもとにもどるか一緒に確かめる『検算』をすれば、正しいかどうかは親子で確認できます。一緒に考える姿勢がいちばん役立ちます。

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