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単位量あたりと分数のわり算

「1あたりの量」を求めるときは、いつも『そろえたい量 ÷ もとにする量』でわり算します。 たとえば「1mあたりの重さ」を知りたいなら、重さ ÷ 長さ。この長さや重さが分数でも、やることは同じで、わる数を逆数にしてかければ答えが出ます。ここでは人口密度や1mあたりの重さを例に、分数のわり算がどこで使われるのか、そして「どちらで割るか」で迷わないコツを見ていきます。

「1あたりの量」ってなに?

DEFINITION

単位量あたりの大きさとは、「1つ分」や「1mあたり」「1kmあたり」のように、もとにする量を1にそろえたときの大きさのことです。ちがう大きさどうしを公平にくらべるために使います。

  • 1mあたりの重さ … 重さ ÷ 長さ
  • 人口密度(1km²あたりの人数) … 人口 ÷ 面積
  • 1Lあたりで塗れる面積 … 面積 ÷ ペンキの量

どれも共通しているのは、「1にしたい方」で割るということです。この「1にしたい方」の長さや面積が分数になると、分数のわり算の出番になります。

1mあたりの重さを分数で求める

EXAMPLE

まずは重さの例です。

問題:長さ 45 m の鉄のぼうの重さが 23 kg でした。1mあたりの重さは何kgですか。

求めたいのは1mあたりの重さなので、長さを1にそろえます。つまり 重さ ÷ 長さ です。

  1. 式をつくる … 23 ÷ 45
  2. わる数 45 を逆数 54 にしてかける … 23 × 54
  3. 計算する … 分子 2×5=10、分母 3×4=12 で 1012
  4. 約分する … 56

答えは 56 kg です。たしかめは逆に、1mあたり 56 kg のぼうが 45 m ある重さ 56 × 45 = 23 kg。ちゃんと問題の重さにもどりました。

人口密度も同じしくみ

EXAMPLE

人口密度は「1km²あたりに何人住んでいるか」で、人口 ÷ 面積で求めます。面積が分数になっても考え方は変わりません。

問題:面積 25 km² の公園エリアで、ちょうど 34 万人ぶんのイベント客が入れる広さを調べています。1km²あたり何万人ぶんですか。
  1. 式 … 34 ÷ 25
  2. 逆数にしてかける … 34 × 52
  3. 計算 … 分子 3×5=15、分母 4×2=8 で 158
  4. 帯分数になおす … 1と78

答えは 158 万人ぶん(=1と78万人ぶん)です。面積が1km²より小さい(25)ので、1km²あたりに直すと数が大きくなります。1より小さい数で割ると答えは大きくなる——分数のわり算のこの感覚も、単位量あたりで身につきます。

「どちらで割る?」で迷わないコツ

TIPS

分数のわり算でいちばん迷うのは、式を「A ÷ B」にするか「B ÷ A」にするかです。次の順で考えると迷いません。

  1. 「何あたり」を知りたいのかを口に出す。 「1mあたりの重さ」なら、1にしたいのはm(長さ)
  2. 1にしたい方で割る。 だから「重さ ÷ 長さ」。単位を『kg ÷ m』と書くと、答えの単位が『kg/m(1mあたりkg)』になって合っているか確かめられます。
  3. あてはめてから分数の計算に入る。 数字を入れるのは式の形が決まってから。
迷ったら整数の似た問題に置きかえて確かめましょう。「2mで6kgなら1mは?」は 6 ÷ 2 = 3kg。つまり『重さ ÷ 長さ』。同じ形で分数にすればよいので、23 ÷ 45 だと分かります。

計算のしかたを表でまとめ

TABLE

「何あたり」を求めるときの式の形を整理しておきます。

知りたいこと式の形分数の例答え
1mあたりの重さ重さ ÷ 長さ23 ÷ 4556 kg
1km²あたりの量量 ÷ 面積34 ÷ 25158(1と78
1Lあたりの道のり道のり ÷ ガソリン67 ÷ 35107(1と37
1kgあたりの長さ長さ ÷ 重さ89 ÷ 2343(1と13

どの行も「1にしたい方で割る → 逆数にしてかける → 約分」の流れです。計算のやり方そのものは分数のわり算の基本とまったく同じなので、式さえ立てられれば安心です。

よくある質問

FAQ
どうして『重さ ÷ 長さ』で1mあたりが求まるの?

わり算には「1あたりの大きさを求める」意味があるからです。「2mで6kg → 1mは 6÷2=3kg」のように、全体の重さを長さで割ると、長さ1つ分(1m)あたりの重さになります。長さが 45 m のような分数でも同じで、23 ÷ 4556 kg と求められます。

1より小さい分数で割ると、なぜ答えが大きくなるの?

「1より小さい量ぶんでこれだけあるなら、1にそろえたらもっと増える」からです。たとえば 45 m で 23 kg なら、1mはそれより長いので重さも増え、56 kg になります。わり算を逆数のかけ算に直すと、逆数(54)が1より大きいので答えが大きくなる、と数の上でも確かめられます。

式を立てるとき、単位を書くと本当に間違えにくい?

はい。『kg ÷ m』と単位ごと書くと、答えの単位が『kg/m(1mあたりkg)』となり、求めたいものと合っているか一目で確認できます。もし『m ÷ kg』になっていたら答えは『1kgあたりの長さ』になってしまうので、立てた式が目的と合っているかのチェックに役立ちます。

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