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かける前に途中で約分するコツ
分数のかけ算・わり算は、かける前に「斜めの数字どうし」を約分すると数が小さくなり、計算がラクでミスも減ります。 たとえば 34 × 89 は、先に4と8、3と9を約分してから計算すると答えは 23 です。
先に約分すると何がうれしい?
WHY分数のかけ算は「分子どうし・分母どうしをかける」のが基本です。でも、そのままかけると数が大きくなり、あとで約分するのが大変になります。
そこで、かける前に約分できるところを先に約分しておきます。これが「途中で約分」です。数字が小さくなるので、かけ算がかんたんになり、答えも自動的に約分された形になります。
- 大きな数のかけ算をしなくてよい
- 最後にもう一度約分しなくてよい
- 計算ミスが減る
どこを約分してよいの?
DEFINITIONかけ算では、どこか一つの分子と、どこか一つの分母が同じ数でわり切れれば、先に約分してかまいません。同じ分数の中でも、ななめ(もう一方の分数)でもOKです。
34 × 89 なら、次の2組が約分できます。
- 左上の 3 と 右下の 9 → どちらも 3 でわって 1 と 3
- 左下の 4 と 右上の 8 → どちらも 4 でわって 1 と 2
たし算・ひき算では、この「途中で約分」は使えません。使えるのはかけ算とわり算だけです。
手順(かけ算)
STEPS- 分子と分母で、同じ数でわれる組をさがす
- その組を同じ数でわって、小さい数に書きかえる
- 約分できるところがなくなるまでくり返す
- 最後に、残った分子どうし・分母どうしをかける
例:56 × 310
- 5 と 10 を 5 でわる → 1 と 2
- 3 と 6 を 3 でわる → 1 と 2
- 残りをかけて 12 × 12 = 14
例で確かめる
EXAMPLE例1: 78 × 421
- 4 と 8 を 4 でわる → 1 と 2
- 7 と 21 を 7 でわる → 1 と 3
- 12 × 13 = 16
例2: 49 × 38
- 3 と 9 を 3 でわる → 1 と 3
- 4 と 8 を 4 でわる → 1 と 2
- 13 × 12 = 16
先にかけてから約分しても答えは同じですが、途中で約分したほうが数が小さく、まちがえにくくなります。
わり算のときは?
EDGE CASEわり算は、÷ を × に変えて、うしろの分数をひっくり返して(逆数にして)から途中で約分します。順番がとても大切です。
例:45 ÷ 815
- ひっくり返して かけ算に → 45 × 158
- 4 と 8 を 4 でわる → 1 と 2
- 15 と 5 を 5 でわる → 3 と 1
- 11 × 32 = 32
逆数にする前に約分してはいけません。かならず「かけ算の形」にしてから約分しましょう。
そのまま計算とくらべると
TABLE| 式 | そのままかける | 途中で約分 | 答え |
|---|---|---|---|
| 34 × 89 | 2436(あとで約分) | 11 × 23 | 23 |
| 56 × 310 | 1560(あとで約分) | 12 × 12 | 14 |
| 23 × 910 | 1830(あとで約分) | 11 × 35 | 35 |
右のように途中で約分すると、大きな数を約分し直す手間がなくなります。
よくある質問
FAQ途中で約分するのと、最後に約分するのはどちらが正解ですか?
どちらでも答えは同じで、どちらも正解です。ただし途中で約分するほうが数が小さくなり、計算がラクでミスが減るのでおすすめです。
たし算やひき算でも途中で約分できますか?
できません。途中で約分(斜めの約分)が使えるのは、かけ算とわり算だけです。たし算・ひき算では通分してから計算します。
わり算はいつ約分すればいいですか?
まず ÷ を × に直し、うしろの分数を逆数にします。かけ算の形にしてから約分してください。逆数にする前に約分するとまちがいのもとです。